会食のマナー:料理は全部食べちゃいけないの?

タイで食事に呼ばれた日本人のお客様に、「中華料理みたいに全部食べない方が良いんですか?残した方が良いんですか?」と聞かれることがあります。

中国では「全部食べてしまったら足りない」という意味になるので、「残すのがマナーらしい」し、日本では「残さず食べた方が良い」ので、「タイはどっちなの?」と気になる所です。

私は個人的には、「どちらでも良い」と思っています。

タイ文化に関する本では大抵、「食べ残した方が良い」と書いてありますが、実際は足りないかどうかは残り物を観察しなくても、その場の雰囲気でわかるものです。

普通は、十分過ぎるくらいに料理が出てくるので、足りないというシチュエーションを見たことがありません。

招待客が料理を喜んで全部食べてくれたら、主催者としてはその方が嬉しいし、喜んでくれます。ただし、無理にたくさん食べる必要もありません。

食べ残すこと自体は問題ないのです。

どうしても苦手な物、食べられない物が出てきた時、「出された物に箸をつけないのは失礼かな?」と思ってしまうかもしれません。

そんな時は、以下のフレーズが便利です。

ターン マイペン ทานไม่เป็น

「食べられません」という意味なんですが、お酒などの飲み物に対しても使えます。

なぜ食べられないのかという理由を問われることはないし、説明する必要もありません。

日本では「出された物は何でも食べないと失礼」という考え方がありますが、宗教上の理由などで食事制限をする人も多く、地域ごとの食文化の差も大きいタイでは、何でも全部食べられる人の方が珍しいくらいです。

美味しい時は、以下のフレーズを使って下さいね。

アロイ マーク อร่อยมาก

「とても美味しい」という意味です。

楽しい食事会となりますように♪

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